シカの獣害調査と剣山の綺麗な映像撮影両方のお仕事でした。
えっちらおっちら何時間かけて剣山でも奥深いところにいき、撮影したものです。
徳島に昔住んでいながら全くいかなかった剣山ですが壮大で、緑が綺麗なところで自然ってすごいなーとか、力強さも感じられました。
剣山はシカの獣害が特にひどく、立ち枯れ木(たちがれぼく)が多く目立ちました。
立ち枯れ木とは、シカがひたすらかじりまくって枯れてしまった木のことです。
マニアックな話ですが、ディアライン(シカのライン)というのがあって、シカの口が届く高さのことで、
彼らの口に届く高さに木があればかじり倒すのでことごとく頂上付近の木はだめになっていました。
白い道は人が歩くところですが、そのまわりの緑色のところに無数のスジがあるがわかりますか?
これ全部シカのつくった獣道です。
最初は模様だと思ってたのですが、シカの獣道だと知ってびっくり。
白い道以外の地肌が見えてるところもシカに荒らされたところですね。
登山道から見た獣道。若干笹が凹んでスジの様になってるのがわかるかと思います。
調査をしてみてわかったことですが、思った以上にシカの獣害は深刻でした。
もともと、オオカミがいて彼らが動物界の頂点だったのでシカの数も適度に調整されていました。
しかしオオカミは駆逐されてしまったので、シカの天敵はいなくなり今にいたる、というわけです。
ではハンター(猟師)は?というとよく言われてる通り高齢化がすすみ、なかなか・・・
というところです。
現状は、シカによる被害を空から撮影し、資料をつくりしかるべきところに報告する・・・
ということぐらいしかできないのですが、それでもやはり今やっておくと後々違うのでは?
と思います。
さて、真面目な話になってしまいましたがそういう徳島の現状も伝えてほしい
ということもありご報告させていただきました。
それではまた。
スカイアイジャパン 今井