DJIの熱赤外線写真を解析可能な形式に変換できる様になりました!


こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。

 

マニアックな話ですが、DJIの熱赤外線写真って実は解析ソフトでほとんど使えないってご存知でしたか?

もともと熱赤外線写真といえばアメリカ製のFLIRというメーカーが有名です。

FLIRは熱赤外線カメラの開祖とも言えるメーカーで、歴史も長く民間から軍事まで幅広く熱赤外線の製品を展開しています(身近なところでコロナに感染した時の発熱を見つけるカメラ)。

そのため熱赤外線カメラを使った研究や分析ならFLIR一択、みたいな状態です。なので熱赤外線画像の解析ソフトも基本的にFLIRの純正品か、もしくはFLIRの規格に準じたものを利用します。

 

同社はDJIにも熱赤外線カメラを提供していました。しかし、昨今の政治的な理由からアメリカ政府に直接DJIとの取引をやめるよう通達され、結果的に2018年にDJIとFLIRは提携を解消してしまいます。

 

あわやDJIは今後熱赤外線カメラを搭載できなくなるのか・・・と思いきやDJIは自前の熱赤外線カメラの調達に成功します。

価格もFLIRに比べ1/3近い値段。でも性能はFLIRとほぼ同格とまるで夢のようです。

 

しかしそうは問屋がおろさなかった。

 

DJIの熱赤外線カメラで撮影した熱赤外線写真は、温度情報が従来のソフトウェアでは表示できないという致命的な欠陥とも言える構造を持っていることがわかったのです。

 

冒頭にも書きましたが、熱赤外線画像の解析ソフトは基本的にFLIR純正かもしくはその規格に準じたソフトウェアです。

なので、DJIの熱赤外線画像はごく一部を除いて解析に使えないのです。

 

結果として、

 

・単体の熱赤外線画像解析

・熱赤外線画像のオルソ化

・熱赤外線オルソ画像の温度解析

 

が利用できなくなりました。これは正直なところDJIの熱赤外線カメラは「使える」とは言い難い状況です。

単体の画像ならDJIの解析ツールがありますが、オルソ画像の方は致命的です。

 

しかし、この度弊社はそのDJIの熱赤外線画像をFLIR式の熱赤外線画像に変換するソフトウェアの導入に成功しました。

おそらくですが、国内では初で世界的にもあまりないサービスだと思います。

 

撮影した熱赤外線画像が解析に使えない、オルソ画像にできない!

という方はぜひ、ご検討ください!

 

text by 今井