愛知県の新城市に長ノ山湿原というところがあります。結構な山奥で、田んぼに囲まれたのどかなところです。
(私が調査していたときは近くの牛舎で牛がめちゃくちゃ怒ってました)
元々ここは全て湿地で何もできないような場所だったんですが、明治時代に地元の方によって埋め立てられ田んぼができ、今のような形になったそうです。
湿地は自然界の中でもか弱い方で、乾燥に強い植物が根付いてしまうとそこを橋頭堡(きょうとうほ、戦略的に要となる場所)にされて徐々に侵食されていってしまうことが多々あります。
そこをどうやって保存していくか?その第一弾として今井がドローンで調査撮影してきました。
撮影した画像データの分析と、環境分析のプロ集団であるグリーンフロント研究所株式会社の皆様が行った現地調査とを組み合わせて現在の湿地の状況などを確認、報告して今後の保全方法を模索しています。
まだ詳細は公表できませんが、すごく面白い結果が出たのでいずれご報告できればと思います。
text by 今井浩介
徳島の三嶺(みうね)という深い山の地域でドローンを担いでえっちらおっちら、山を登って撮影してきました。
タイトル通りシカの獣害調査・・・なんですが山がシカの食害にあってるってあんまりピンと来ませんよね。
実際、現地に行ってみてもピンと来ません。
というのも、綺麗さっぱり草木がなくなってるからです。
2018年9月1日
DJIのMatriceM210と熱赤外線カメラXTを使った研究調査です。
入念にした準備をし、炎天下の中調査に行ってきました。
やっぱり暑いといろんな機器が怪しい挙動しますね・・・このあたりある意味ノウハウです。
この調査結果はいずれ論文になる予定ですので、お楽しみに!
徳島の山奥、三嶺(みうね)という深い山の地域でドローンを担いでえっちらおっちら登って撮影してきました。
タイトル通りシカの獣害調査・・・なんですが山がシカの食害にあってるってあんまりピンと来ませんよね。
現地に行ってみてもピンと来ません。というのも、綺麗さっぱり草木がなくなってるからです。
だから、「ここ食害にあってる」と言われてもピンとこず、こういう景色なんだと思ってしまうんですよ。
左の画像は三嶺の写真です。
みてもらうとわかりますが、普通の山の景色ですよね?
でも実はこの地面の部分、本当ならこの時期は草木がボーボーであるべきなんだそうです。
でもシカが全部食べてしまった。
シカたないんですが、こういうのが続いてしまうと地面が弱ってしまって地すべりなどにつながったりするわけです。
このあたりをドローンで空撮したらむき出しになった地面が茶色に映って調査資料となるはず
というのが依頼者様からの提案です。
さて、その結果ですがうまくいった部分とそうでない部分がありました。
というのも、想像以上に木々の葉っぱが邪魔をして地面が映せなかったのです。しかし、それでも成果としてはゼロではなく今まで目視でしか確認できなかった荒れ地をはっきりと映せたのでこれだけでも大きな成果となりました。
今度の撮影は「秋-冬」の葉っぱのない季節になりそうです。
text by 今井